こんにちわ


FUJIFILM X-T10が来てから10日経ちました。まだ実質の撮影フィールドへの投入は3日ほどしか使ってませんが、その前のレンタルした日を合わせれば4日間で実際に使ってどうか、ってのを書いてみます。


X10T0064

FUJIFILM X-T10: XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS F4.0 1/75s ISO400 Adv.ミニチュア param:ALLSTD
(お借りしたキットレンズ素のままで撮ったお散歩写真)



【基礎的な仕様】
    1. 有効16MP、APS-CクラスのCMOSセンサー、基礎ISO200
    2. 分類はミラーレスデジタル一眼カメラ、005秒の電子ビューファインダー(EVF)搭載
    3. 動体に強い新AFシステム、最高AF速度0.06秒
    4. コンパクトな筐体に直感的なダイヤルとチルト式液晶、381g
    5. 前後にコマンドダイヤル、フラッシュ内蔵
    6. 連写バッファは少なめ、ノイズ少な目な処理
    7. インターバル撮影、多重露出あり
    8. 豊富なフイルムシミュレーションカスタム性、登録数も豊富
    9. F1.4やF2.0レベルが並ぶ魅惑の単焦点レンズ群

【他と違う主な負の部分】
    1. 本体手ブレ補正無し
    2. 防塵防滴でなし
    3. 一般的なP/A/S/Mというモード切替ダイヤルがない
    4. 三脚穴は光軸ズレ

【このカメラを選ぶ基準】
    1. トータルシステムとしての軽さとコンパクト性(疲れたくない)
    2. 画質の基準をコンデジやiPhoneから超えたいと思っている(ワンランク上げたい)
    3. ただ撮るだけではなく色変化や奥行きのある絵を目指したい(アート性も欲しい)
    4. 初めは安めにしたいが後々に長く投資しても良い(趣味にしたい)


上記を考えた人が選ぶ対象となるカメラじゃないでしょうか。

一見、全くの初心者が初めから選ぶカメラではない気もします。


しかしながら、全くの初心者だからこそ選択しても良い機種です。
何故なら、コンデジとは違う『何か』があるからです。

    1. 16MPなれど高性能なレンズが表現する素晴らしい画質:

      他と見比べて16MPなAPS-Cのセンサー。画素数が高ければ良いという時代は終わっています。結果が全てです。軽さを目指すのに非常に向いているフル以外のセンサー。APS-Cのクオリティを引き出すレンズがあります。


    2. 豊富なレンズ:

      安いXCレンズからスタートすることもできます。ズームレンズもレベル感や重さが幾つかあります。
      単焦点はコンパクトながらとても素晴らしいレンズ達がそつなく揃っています。


    3. コンデジ並みに軽くてコンパクト:

      手になじむ、しかしながらコンパクトな設計。小さくて持ちにくい人向けのオプションのハンドグリップは少しお高め。


    4. 直観的なダイヤル:

      モードダイヤルP/A/S/Mの切替が無い部分
      コレは少しかじった人が戸惑う部分ですがコンデジをオートで撮ってた人が最も戸惑う操作がモードダイヤルです。

      知っている人ならモードが無いので絞り優先はどうすれば良いの?と、一見悩みます。知らない人は素直に覚えればいいだけ。

      実はISO以外全部独立ダイヤルがあるというのは、色んな値変更のプロセスをして練習をする時、『ガチャガチャ変えてもOK、撮った値が後からスグに確認出来る親切設計』でもあります。

      水流はどれ位の値で時を止める? 華と背景の距離がこのくらいある時は絞りのF値をどれくらい大きく(絞る)とバランスが良い?とまず直感的にダイヤルを回して試した後でも、今なんだっけ?と値がスグ判る親切設計でもあります。だから、感覚でガチャガチャ出来、見直せます。

      また、アナログ時代に完成されていたレンズ側にある絞り操作である「絞り環がレンズに付いている」のは判りやすいです。


      ただし文字刻印の限界もあるのでダイヤル表記に表せていない細かい段階も本来必要なれど選べない。そういう時は電子ダイヤルで調整していくことになるので、Qメニューに機能をカスタムで入れとくと良いです。


    5. EVF(電子ビューファインダー)

      コンデジからの脱却理由に「ファインダーを覗いて撮りたい」っていうのが結構あると思います。それに応えてくれる上に、一眼レフでありがちな「撮った後に微妙に色や明るさが違う」といったことが減る電子ビュー。


      後からの「現像操作」が控えられます。その分「撮る時間」と「共有する時間」が増えますよね。


    6. 可動式液晶と動体AFへの対応:

      少し今一歩なところではありますが、液晶はタッチこそは出来ないもののチルトします(液晶画面でタッチする操作はファインダー操作と真逆ですし・・・まぁあれば嬉しいですけどなくても困らないのが現実です)。

      また、富士フィルムのデジカメはAFが弱い遅いというイメージがありましたが、脱却しかけてきていますので、超高速な物体を追いかける写真(F1や飛ぶ鳥など)以外は安心してOKです。それにXマウントには現在超望遠のレンズが無いに等しいので野鳥を専門的に撮る人はそもそもこの機種を選ばないと思います。


    7. 水平水準器が付いている:

      絵に欠かせない水平基準。曲がっていたり倒れている塔は気持ち悪いですよね。

      また、素敵な絵を撮れた時に「販売」したいと思ったら「水平が取れていないと受付もしてくれません」。


ざっと私が見た時の比較対象での表は下記。少し偏った機種比較かもしれませんが、気になった機器を並べています。m4/3を除外すると、SONYと一騎打ちで、魅力あるレンズは富士フィルム側でした。

献立

もちろん、今回私はm4/3のセンサー規格の機種を初めから除外したためこうなりますが、対象範囲にすればm4/3のカメラも充分魅力的です。


image

お借りした時の状態。XF56APDのフードは純正が付いてます。本体色は黒を借りましたが、この後に手にしたのはシルバーモデルにしました。レンズから何まで真っ黒だと暗いところで見誤りそうな感覚をレンタルで持ちました。逆にそれがメリットにもなるんですが、わたし的にはシルバー・・・。

まだまだ使って日も浅い中で言うのもなんですが、このカメラは、PENTAX Qやコンデジをライトに使っていた人達の置き換え対象のカメラとして充分な魅力を放ちます。



特に『自分の絵作りを模索している人』にはぴったりなカメラじゃないでしょうか。


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