こんにちわ
本日も、XF27mmのお話を(この間のXF27mmのお話の続きとなります)。
前回は金網も消せるF2.8の利点、「前ボケ」に注目してお話をしました。
今回はフードのお話少しと「後ボケ」を中心とした写真を載せてみます。


X10T1881
FUJIFILM X-T10 XF27mmF2.8: F2.8 1/1800s ISO400 Provia

このレンズ、絞りリングが無いだけで、結構万能的に使えます。
もとより標準ズームのよく使う真ん中あたりの距離感ですので使い易いというところもありますが、前にも書いたとおり寄って良し、解像感もそこそこあるのに持ち運びが楽っていうのが楽しいです。

X10T2582

そうそう巷で良くやられている 39mm径→49mmのステップアップでフジツボフードを付けてみました。
ケラれることもなく、かつレンズに触れることもなくなるので携帯性はぐんっとあがります。

X10T1818
 FUJIFILM X-T10 XF27mmF2.8: F2.8 1/550s ISO400 Pro.Nega.Hi

F2.8の明るさを持っていますが、背景がたっぷり遠く無いとそれらしい後ボケは得られません。

だから、XF27mmは寄れるだけ寄って撮るか、気持ち絞って遠目に撮るかのどっちかが向いております。
近寄るなら思いっきりF2.8、後はF5.6よりも絞っていいくらいですかね。

まぁ、足元を撮るくらいの距離なら絞らなくてもいい感じに撮れます。赤い色のでかたも結構好みでお散歩が中心なら高値の標準域ズーム買う前に一度手にしてみるといいかもしれません。
またキットレンズも結構評価高いのですが、カバンに放り込むならXF27mmの方がコンパクトで気軽です。
PENTAXQの01 STANDARD PROME: 47mm相当を付けて遊びに行く感じで使えます。まぁ、こちらのXF27mmは35mm換算40.5mmですからもう少し広角になります。まず、その分足で動いて楽しめるレンズとも言えます。
もしかしたら寄ったり引いたりと足を動かすのには一番ちょうど良い距離が40mmなのかもしれません。

X10T1884
FUJIFILM X-T10 XF27mmF2.8: F2.8 1/680s ISO200 Provia

実はどうかと思ってたけど、ふと衝動的に手に入れたXCの安ズームレンズが思いのほか優秀で軽く、かなり使い易い。
いい絵でなければ=綺麗なボケでなければ、という発想を捨てると安くていいレンズもあるのが富士フィルムのレンズの特徴でしょうか。
それでいて、綺麗な単焦点も揃ってる。どうしてなかなか楽しいじゃぁないですか。

そんな数あるレンズ群の中で、今回のお話しのXF27mmは一際目立つ存在で、なにせこの重さが78gっていうんだからすごい。とても軽い。
また交換後もポケットにも突っ込みやすいから取り替えても気軽です。特に冬には着ているもののポケットに突っ込みやすいので他のレンズと一緒に持ち歩きやすい特徴があります。

また、XC安ズーム達では暗くて厳しいシーンで使う際にもF2.8の明るさが便利で、お散歩には頼りになるやつです。是非ともカバンかポケットに入れておきたいレンズです。


ただし、今後はXF35mmF2というのが発売予定されています。その値段次第では座を奪われるやもしれません。まぁ出始めはいきなり対等になることは無いでしょうから、まだまだオススメになるレンズだとは思われます。
座を奪われる可能性として、おそらくXF35mmはそこそこ軽く、絞りリングがあり、XF27mmに近い焦点距離で明るいF2.0、しかもデザイン性も高い・・・となれば、やはり、このXF27mmの難点は、やっぱり絞りリングが無いこと。これにつきるのかもしれません。

液晶の中の小さい文字のF値を見るのはやっぱりキツイ。
富士フィルムの他のXF単焦点レンズにおけるアナログ時代のレンズのような根元の絞り値操作を覚えると、他のどのメーカーのカメラでも「これがないだけで使いにくい」んです。

「文字を見てF値を変える」という操作が、よく他のカメラにもある「背面操作で横向きの小さなダイヤルを変え、F値の数字・・・画面の文字を見ながら変える」っていう動作自体が面倒くさくなってきます。絞りリングを液晶のボケ具合を見ながら指で感覚でコントロールする、左端一つ手前が16だな、一番右に回せば開放ボケだな、真ん中からやや**で**だな、っていう感覚で操作できることを覚えると、例えPENTAX Qを触っても、Kを触っても、もう数字見なきゃ使え無いDAレンズ達なんてのは面倒くさいので2度と使いたくないっていう気持ちになります。
まぁ、PENTAX FA Limitedは同じように根元の絞り操作ができますので別ですが。


それくらい、この根元の絞りリングの操作性はやばい。遣いやすすぎる。
やはり富士フィルムのレンズは今一度絞りリングの統一性を求めてリニューアルすべきではないでしょうか。もちろん、XCレンズも含めて。

これを一番の売りにして統一していかないのはもったいない話しです。