こんにちわ

だいたい3週間くらいになりますか、XF100-400mmを購入し、この間、週末のみでの活動ですが、色々手持ち扱いで持ち出して、多少コツをつかんできたので、このレンズを試した感想を少し書いてみようと思います。

本日の写真もここ最近のいつもどおり、縦写真は IPhoneのBlogアプリからサムネイルの形でアップ(最下線が白い)、クリックでオリジナル(3264x4896:撮って出しJPEG)が見られるようになっています。

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FUJIFILM X-T10 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR sspd:1/350 F7.1 ISO800 Velvia COL:+1 AWB EV:+2.33 / H-Tn:-1 S-Tn:-1 SH:0

<はじめに>

私は超望遠レンズで動き物をコンティニュアスAFを使って撮るのは今回のこのレンズとX-T10の組み合わせがほぼ初めてとなります。
前にPENTAX K-S1とSigmaのレンズで運動会〜対象は静止しているに近い子供(甥)程度を撮ったくらいです。よって、AFが他のニコン・キヤノンのカメラとどう、という判断はできません。

XT10T1117
FUJIFILM X-T10 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR sspd:1/42 F22 ISO1600 Velvia COL:+1 AWB / H-Tn:-1 S-Tn:-1 SH:0

<最短距離>

これ、最短1.7m必要なので寄りにくいのですが、逆に全域1.7mでもあるのでものすごく使い勝手がよく、ギリギリまで近寄れる距離でどアップにすることができます。これ!が実にいいです。フォーカスリミッターをFULL側にして足で撮りまくりが基本の遊び方な気がします。

<色の出具合>

実にいい色が出ているんじゃないかと思います。
XF18-135mmは絞るか露出アンダーにしないと薄く感じる時がややありましたが、このレンズではそれがありません。
まぁRAW撮りをしないので、Proの要求に応えられるか、また、こだわりのある人が撮って得るものに使えるかはあくまでもご自身の判断でお願いします。

鳥さん好きが使えるものかどうかも私は言えません。所詮400mmなので、足りないでしょうし。特に私はCOL-1で撮ること多い上に、まだまだテレコンは手に入れてません。

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FUJIFILM X-T10 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR sspd:1/160 F5.6 ISO640 ProNega.Hi COL:-1 AWB EV:+0.67 / H-Tn:+1 S-Tn:-1 SH:+2

では、ここからはレビューのような感想文をつらつらと書きます。


<ボケ具合、周辺の甘さ>

個人的には、形は綺麗ですが、出かたは普通、と感じます。ただし、後ろ側のボケは絞りと明るさの関係で時々ゴチャッとした不整脈みたいな円の波になります。
これ、適正な色合いや絞りなら消えますし、バッチリタイミング合うと逆にとても綺麗です。このへんの微妙な気持ち悪さの感覚はお伝えしにくいですが、もう少し慣れてきたらお話しします。

望遠端での周辺はある程度甘いです。中央半分くらいしかキリっとしていないんじゃないかと感じます。

覗く感じになるのでそんなに違和感はありまんし、こんな400mクラスの望遠で周辺まで隅々クリアなレンズなんて、普通の人が手に入る値段で存在するのかなぁ?という思いがありますから、そう考えると軽さなどと併せてバランスが良いところじゃないでしょうか。

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FUJIFILM X-T10 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR sspd:1/100 F14 ISO320 Astia COL:+1 AWB DR:100% EV:+0.33 / H-Tn:+2 S-Tn:+1 SH:-2


<クリアさ>

ピントの合っていると思われる部分は、とてもクリアなんじゃないかと思います。
鳥なんか撮ってみましたが、正直言って羽が気持ち悪いくらいリアル。

XT10T1142スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属
FUJIFILM X-T10 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR sspd:1/105 F20.0 ISO1600 Velvia COL:+1 AWB EV:+1.33 / H-Tn:-1 S-Tn:-1 SH:0

<AFの速さ>

普通。少し遅いかなぁ、と思うときもありますが、そもそも超望遠ですし、まず200mmくらいでターゲットを捉えていないと一気に400mにしても何処にいるかわからない(笑)
だから、望遠していく過程で何度かAF-Cモードで低速連射し続けて撮るか、AF-SモードのAF+MFで指調整かで撮りまくるかどっちかの使い方が素人目にはやりやすかったです。

<AF-C:追従具合>

個人的主観で判断して、使える、面白い。動き物はCLの低速連射(AF-C)にして6枚に1枚はまともなものがある感じ。つまり1回の連射でどこかに良いものがある感じです。合焦スピードは遅くもなく早くもなくって感じですかね。

2016-03-05-11-00-35
FUJIFILM X-T10 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR sspd:1/400 F11 ISO800 Velvia COL:+1 AWB EV:+0.33 / H-Tn:-1 S-Tn:-1 SH:0

もちろん、被写体も動いていますので、天候によってはブレちゃうでしょう。
朝の小鳥が元気な時は、暗いですし、ISOも高くなりがちなのでノイズがついてまわります。
でも、結構左右方向のピント追従は上手くつかんでる気がします。

<手振れ補正>

かなり強力で、安心して上を向いて脇を閉めずに木の上を狙えます。
若干ブレているのを無理やり補正している絵も出てくるような気もしますが、概ね満足な補正効果です。

XT10T1179
FUJIFILM X-T10 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR sspd:1/60 F22 ISO1600 Velvia COL:+1 AWB EV:-1 / H-Tn:-1 S-Tn:-1 SH:0

<重さ>

単体としては重いですが、つけて歩いてみると、X-T10との組み合わせは本当にとても軽いです。まぁ、ただし、グリップなしでは少し安定しませんので、本気で手持ち運用するならグリップ必須だと思います。
また、ワイヤレスにセットされている右下のFnボタンはメニューから何も機能しないようにしておいたほうが良いと思います。特にグリップが無いとすぐに触ってしまいます。

まぁグリップをつけると少し重くなりますが、握りやすさはアップし写真も安定して撮れるようになるのでグリップはつけて撮ることをお勧めします。
若干重くなりますが、大丈夫、X-T10との組み合わせなら十分軽くて実用範囲の重さにとどまります。

<総合>

個人的には、値段なり、新品20万超えでも文句ないかな、と思います。望遠が欲しかった人なら財力に物を言わせて買う価値あります。

ま、もっと安くなってくれる方がなお嬉しいですが・・・。
中古で15万くらいのものが出回ってきたら、持つべきレンズとして、1つの選択肢になります。
ただし、このレンズをつけている時にお外で一人でレンズ交換するのはお勧めしません。
1人で交換している隙に落とすの間違いない具合で、これは注意です。

もうXFをずっと使っていく、と決めている人にはオススメなレンズで、他のマウントやフルが気になる人、またはもっと望遠が欲しいからといってm4/3にも手を出して持っている人には、どうでしょう、X-Pro2のように2400万画素でさらにトリミングまでできる世界になるまで待ってからでも遅くないかもしれません。
何せ数回露出補正している間に視界から居なくなるような遊びの対象ですしね。

でも、このXF100-400mは、間違いなく写真の幅や世界を変えてくれるレンズだと思います。
手で持って木の上の小鳥を狙える、梅をついばむヒヨドリやシジュウカラをキャッチして、こんなに「怖い姿」なんだと思うくらい精細に撮れたのは初めての経験でした。

このレンズのせいで、もう梅を撮るときは小鳥なしでは面白く無くなってしまった・・・。

XT10T2013
FUJIFILM X-T10 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR sspd:1/100 F16 ISO1250 COL:B&W Green Filter AWB EV:+2.33 / H-Tn:-2 S-Tn:+2 SH:+2



欲を言えば、簡単に違うレンズに交換できなくなるため、70か80mmくらいからのスタートだったら、レンズを交換したいと言う気持ちを抑えられたのでもっと使いやすかったかもしれません・・・。

最後に雑感:

XF100-400mmを持って動いていると、16mm始まりの明るくて軽い、そしてクリアな寄れる標準域のXFレンズも同時に使いたくなります。
それとの2台体制でX-T10で旅に出たい、そうならどこでも困らないな、って感じました。

今回、それを見越して実はX-A2とXF18-135mmの2台体制で少し動いていたんですが、やっぱり18始まりなので広角が若干足りないと感じました。
・・・そんなだからこそ、せっかく超望遠で撮り手の守備範囲を広げてくれた良いレンズだし、外でX-T10一台しかなかったら実は広角側をどうするか、でも、撮りてえのにとれねぇな、というジレンマに陥るだろうと感じてしまったんです。

将来はこのXF100-400mmと、夢の16-85mmF4みたいなレンズをつけた、もう一台のカメラの2台体制でフィールドに出かけられるようになることを望みます。
FUJIFILMさんが、ここを見てくれてるなら、きっと出るやもしれません、なんて(笑)
何か違うレンズを付けたカメラとの併用の時にも、この軽さと精細さは力になってくれると思います。

にしても・・・なんたる不思議なレンズ。
逆を言えば、100mm以上は望遠はこれでもう十分なんじゃないか、と思いました。

そうそう、こいつを使った後だとXC50-230mmの出番はない、と感じます。それくらい精細で色もよく使っていて楽しいレンズです。
若干暗さを気にしますが、カメラ側のISO持ち上げで使う感じで問題なく、ISO400/800が多用になっても私的には気にならないレベルでした。

・・・ぁあ、なんか、レビューにしようと思ったのに、やっぱり細かい実証データや分析が足りないですよね、こういうの難しいや(笑)
つうことで、これからも色々撮ってみますので、今日はこの辺で許してくださいね。
写真もまだまだピントが追い込まれてないとは思いますが、キャッチするだけで精一杯な私です。