こんにちわ

X-T2を入手し、まずそれは「開梱のYoutube動画」と「連写」のチェックをしてみましたが、少しいろいろ見ているところなので、一旦今日のblogのお話は、X-T10に戻し、XF2X TC WR、2倍のテレコンとXF100-400mmの組み合わせのお話の続きです。

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1553x2033 croped by iPhone

X10T8811
FUJIFILM X-T10 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR + 2x sspd:1/1000 F11 ISO6400 Velvia COL:+1 WB:Custom EV:+2.67 / H-Tn:-2 S-Tn:-1 SH:+2 Original

2倍のテレコンのいいところは、AFが使えることです。
先日も話しましたけど、これは結構重要です。

水面に飛び込んで戻ってきたりを何度も繰り返しているカワセミや、チョンチョンっとよく動く対象にいちいちピントリングなんて回してられません。
MF+ワンプッシュAF+赤のピーキング強でなければやってられないのが現実です。
まして野鳥の場合、細い枝が前後にあってAFが後ろに抜けそうな場所に留まるか、もしくは前後に葦か何かがあるのがほとんどでX-T10でAFがピッチリくるまで待つなんてできません。コレはMF扱いになるフィールドスコープやSIGMAなどの望遠ものをアダプタ経由で使うのとでは結構な差がつきます。

X10T8817
FUJIFILM X-T10 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR + 2x sspd:1/1000 F11 ISO6400 Velvia COL:+1 WB:Custom EV:+2.67 / H-Tn:-2 S-Tn:-1 SH:+2

魚を狙う瞬間も、見逃したくありません。

X10T8826
FUJIFILM X-T10 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR + 2x sspd:1/1000 F11 ISO6400 Velvia COL:+1 WB:Custom Shutter speed priority AE EV:+2.67 / H-Tn:-2 S-Tn:-1 SH:+2

悲しいかな、飛んでいる最中の羽を止めるには、1/2000sくらい必要です。ということは、XF100-400mmに2倍のテレコンをつける場合、ISO25600で綺麗な画が出てくれるくらいにならないと無理です。
それはつまり、X-T10でXF100-400mmに2倍のテレコン状態では、飛んでる鳥を静止させるのは非常に厳しいという答えにつながっていると思います。普通に撮ったら、この上の写真のブレ具合が2倍のテレコン+XF100-400mmの限界と判断していいんじゃないでしょうか。

現時点では明るい超望遠レンズが無いため、カワセミ撮るのにこれ以上の大きさで、ビシッと止まった感じを求めるなら、X−T2じゃね?と言う淡い夢を抱かずに素直にニコキャノで100万以上の投資をした方が手っ取り早いと思います。XF100-400mmというレンズは、そういうレンズだと思います。まぁ、色々と撮っていってみたいとは思ってます、X-T2での鳥さんたち。


X10T8934
FUJIFILM X-T10 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR + 2x sspd:1/100 F11 ISO4000 Velvia COL:+1 WB:Custom EV:-0.33 / H-Tn:-2 S-Tn:-1 SH:+2

少し奥まった木陰の場所で止まっちゃうと、目に見えて撮れる速度が落ちます。撮って出し基本だとやはり厳しい。
でも、止まっている鳥なら、いけます。

X10T9041
FUJIFILM X-T10 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR + 2x sspd:1/100 F11 ISO5000 Velvia COL:+1 WB:Custom EV:-0.33 / H-Tn:-2 S-Tn:-1 SH:+2

カワセミを撮る色について個人的にオススメなのはベルビア。前回までの葦が覆う場所などのカワセミ写真などを見てわかるように、この鳥のそのオレンジ色はくすんでいて肉眼でもそう見えてます。つまりほとんどのオレンジな腹が若干濁っています。
また、くちばしの下側が赤いのがメスなので、その色もはっきりわかるようにするには、ProNegaは微妙に使っちゃダメで、ASTIAのCOL+1〜2の濃い目か、VELVIAで撮るのがよりハッキリ分かって綺麗だと思います。

本日の写真は私がよく使う少し明るめの露出に合うVELVIAの設定で撮ったカワセミのメスです。昨日まではオスの方が多かったと思います。
残念ながらつがいシーンはまだ出くわしたことがありません。オスがメスに魚を渡すところは是非とも撮ってみたいですよね。いつか見られて撮れることを願っております。

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ISO 6400 1/1000s 1692x2081 croped by iPhone

そうそう、そのカワセミを撮る際にはCOLを+1か+2上げてシャープネスを若干強めにして撮る方が、個人的には綺麗だと思います。
特にテレコンなんかをつけて暗くしている時で、背景をつけている時は強く感じます。

背景を全部溶かす時は、また違うので、そういう場合はシーンによって使い分けですかね。

正直、今のFUJIFILMのXF100-400mm望遠の世界で、野鳥を素人が「楽して撮るにはISO3200〜ISO6400が多用される」ことになる、と認識した方があらかたの誤解を生まなくていいと思います。でも、上に載せた写真のようにソコソコ大きめのサイズで捕らえられ、かつ、陽射しさえ確保できる10m以内の範囲で撮ったものならば、ISO6400であっても何とかトリミングして大きく見る事が出来ると思います。オリジナルの方も拡大して見てみると、割といけてるのがお判りになると思います。

過度な期待はしない方がよく、少なくてもISO1000以下で撮れるものは全く動かない時だけです。

でも、カワセミって、ほとんどジッとしていますよね。

周りの親切な野鳥好き写真おじさんも言ってましたヨ。
・・・『カワセミは鳥の中で一番簡単に撮れる』って(笑)

確かに、場所と時間と機材、あとは近くに来るか来ないかだけで他の動く鳥よりは楽かもしれません。
それだけに皆さん、「飛ぶ瞬間」とか「魚をくわえてきた瞬間」とか「水面に入る時や出た瞬間」を狙いたくなるんでしょうね。
自分自信が一歩進んだレベルにいることを実感したいからかな?

さて、一眼5年目に突入です。
これからX-T2にして、自分自身のレベルが機材に釣り合うようレベルを上げられるかどうか、実はここからが正念場なのかもしれません。
 これからもJPEG一発ガブリなシャーク道で続けていきたいと思います。

 シャーク道のモットー:『1枚の写真加工にかける時間を100枚の一発撮りに使おう』
 
これを続けていきますので、今後ともよろしくお願いします。