こんにちわ

今日は、先日の話にあった 高いISOの時にグレインエフェクトを使ったらどうなるかっていうやつの続きのお話です。

まずは、対象となる写真はこんな感じ。

FUJIFILM X-T2 XF35mmF2RWR sspd:1/125 F2.2 ISO25600 Provia COL:+1 EV:-0.67 S-Tn:+1 SH:-2

まず、ISOを25600で撮った画像だというところに着目してください。なんというか、個人的にはISO25600でも常用しちゃおうかな、って感じるクオリティです。

さて、ここからが本題。今日は、グレインエフェクトを高ISOで使ったら、ISOのノイズがうまく消せてスナップになら使ってもいいんじゃないか、っていうところお話です。

では、今の写真をそれぞれRAW現像でグレインエフェクトの違いを出してみたいと思います。

GTEST00

GTEST11


どうでしょうか。小さいからってのもあると思いまして、オリジナルをFlickrに載せてみました。

(WEAK)


(STRONG)


まぁ、多分細部まで見てもようわからないんじゃないかと思います。それくらい今回のX-T2の高解像と高ISOの処理がすごいんです。

でもこれじゃどう効いているのかがわからないので使おうにも使えないですよね。
だから、ちょっと色のレベルを工夫し、ノイズがどう変わっているの見られるようにしてみました。

GTEST01
(腕の陰と背景の黒丸の下部分にノイズの違い)
GTEST10
(上部の下にかかる影のノイズに違い)

どうですか、これなら理解しやすいのではないでしょうか。

やはり通常の色の滑らかさが出にくくてカラートーンがジャンプするような箇所、もしくはベタ色に現れる塵のようなノイズ(精子の顕微鏡写真のようなノイズ)が高ISOでは本来出やすいのにグレインエフェクトを使うとまるで印刷のドットのように粒子状になって結果トーンジャンプや線のようなノイズが見えにくくなりマイルドになっているのが良くわかります。

このグレインエフェクトは、暗い場所におけるX-T2でISO25600を使ったスナップ撮影を可能とさせる魔法の機能ではないでしょうか。このISO25600が使えることで、今回のようF2のレンズでも光さえちゃんとあたっていれば1/1000sの速度で夜に手持ち撮影するのも夢じゃありません。
実際に夜の公園で電灯のある場所にてカメラを構え撮影情報のF2の文字が赤色ではなく白色になり撮影出来るチャンスも確認できました。

出てくる絵は、そのままでは当然ノイズまみれかもですが、そのノイズはグレインエフェクトを使用してRetina環境で見れば大して気にならない、ちょっと色が薄くなっているのかな?程度にしか感じられません。
解像度も高くなりましたので、6000x4000から3000x2000程度の圧縮辺りにすれば十分な解像度を維持したまま綺麗な状態に持っていけます。

これは、手振れ補正の無いボディにこだわっていて、かつ昔ながらのフィルムの感性を持ち続けている富士フィルムだからこそ実用レベルまで持ってこれた機能じゃないでしょうか。

X−T2、やっぱりイイです。

ところで、カメラは物凄く良いのですが、とても気になった点が1つ。ワイヤレス通信周りは是非とも見直してほい。T10時代のチョイ前のアップデートでiPhoneへの一度に転送できる枚数が増え、割と使いやすくなったのですが、T2にして根本的な問題が発生。24MPと解像度が増えた今、データ転送の1つ1つが無茶苦茶遅いんです。
bluetooth+WiFiでAirDrop対応してくれるとか、転送時のサイズに幅を持たせるとか、もっと言うとRAW+JPEG保存ではなくJPEG24MP+JPEG16MPのダブル記録が出来てワイヤレスは16MP側を指定できるとかなりませんかね。
amazon photoやgoogle photosなんかも16MPベースですし、使い勝手はそっちの方が良いと思うんですよね。

こんなこと言ってたらRAW派にどつかれそうでもありますが(笑)
SD CARDの取り出し抜き差しはカード端子が痛むし刺し忘れ防止のフォーマット動作はメニューが奥底で面倒くさいから避けたいんですよね。