こんにちわ

本日は一風変わって、全部嫁さんの写真で構成してみたいと思います。

前回の延長として、雨上がりのショット、これはイリヤの鬼子母神に彼女が訪れた際に撮った写真。全てX-T10のオートレバーをONにして撮影したものです。
XーT10の良さを改めて感じるいい絵だなと思って載せてみました。

FUJIFILM X-T10 XF18-55mmF2.8-4RLM OIS sspd:1/125 F4 ISO400 AWB Auto DR:200% by 嫁

雨上がりの紫陽花の景色なんですけど、X-T10を手にしたときに感じた「水のある景色」の綺麗さの感動を思い出します。
あえて葉っぱにフォーカスしたものばかりを集めてみましたが、本当に撮って出しのオートで綺麗に写るんですよね・・・。

FUJIFILM X-T10 XF18-55mmF2.8-4RLM OIS sspd:1/58 F4 ISO200 AWB Auto DR:100% by 嫁

しかもキットレンズ。やれレンズの特性がどう、とかフイルムシミュレーションがうんたら、とか、そんなものすっ飛ばして、購入から約2年となるこのカメラが今でも、そしてこれからも現役で居られる意地を見た気がします。
(まぁ、初心者にはタッチシャッターが非常に欲しいところではありますので、X-T20がおすすめではあります・・・)

FUJIFILM X-T10 XF18-55mmF2.8-4RLM OIS sspd:1/56 F4 ISO400 AWB Auto DR:200% by 嫁

この葉っぱについた雫というか、水滴というか、雨の爪痕。
見ていると息を飲んでしまうような色合いや「空気感」が出ていると思いませんか。

大したことない。良くある景色。色の収差や解像感が。
そんなことを言っちゃいながら写真を撮るなんて悲しいと思いませんか。

だって、今日の写真はシャッタースピードも絞りの値の意味もわかっていない人が撮った絵なんです。
そしてオートレバーをガチャリと降ろし、ただただ目の前に広がる景色に美しさを感じてシャッターを押した結果。そしてみる対象はそもそも自分か私だけのつもり。

FUJIFILM X-T10 XF18-55mmF2.8-4RLM OIS sspd:1/50 F4 ISO800 AWB Auto DR:200% by 嫁

合間に見せるコケ、そして文様。別に写真展に出すためにスナップしてるわけではありません。細かいことをチクチク言うような場に出すわけでもありません。

FUJIFILM X-T10 XF18-55mmF2.8-4RLM OIS sspd:1/105 F4 ISO400 AWB Auto DR:200% by 嫁


板目をバックに見せる景色。

雨上がりの商店街で不思議なオブジェに目もくれず素通りしていく外国の方々。どれも味があると思っています。

FUJIFILM X-T10 XF18-55mmF2.8-4RLM OIS sspd:1/125 F5.6 ISO400 AWB Auto DR:200% by 嫁

それを見つめる「眼」。

カメラの機能が上がれば上がるほど「素敵な写真」を撮れるチャンスは増えるかもしれない。
でも、カメラで撮れるチャンスは機能だけではない、見ている人の感性が9割以上。
そこに必要なのは、撮りたいときに撮れるカメラ。

X-T10は軽くて写りが良くて、必要最低限の機能が全部備わっている。
  • チルト液晶
  • 見やすいEVF
  • 使いやすい手ぶれ補正付きのキットレンズはF2.8スタートの明るさ
  • 一見するとわからない内蔵ストロボ
  • 上位機種と互換のある電池
  • 素敵な外観デザイン。
  • 細かなカスタム性能、そして安心のオートレバー。

個人的には、X-T20のタッチフォーカスだけはいいな、と思っているので取り替え付け加えてくれるサービスがあればいいのに・・・または下取りプログラムが欲しいかなぁ・・・。
まぁ、まだタッチ部分に関してはもっと「こなれて」くれないと困るので、次のX-T30くらいまで待って見たいです。

タッチ操作については・・・
  • EVF見ながらフォーカスポイントをタッチしたい
  • MF中にデジタル拡大をLCDにタッチ&ピンチ操作で調整したい(こういうときは左側でフォーカス位置ですね)
  • 2画面をスワイプで入れ替えたり
  • 動画になりますが、あるポイントA地点からB地点のゆったりしたフォーカス遷移(よくTVの演出であるやつ)が指示できたり
  • そもそもMFだけでなくAF-S等でもタッチしてピンチ操作で2画面分割できたり
  • アドバンストフィルターで色を抜くポイントを指定してみたり
と言ったアイデア出しが盛り込まれていない気がします。

また、iPhoneに代表されるような多色ストロボの内蔵とか、まだまだユーザーの視点に立った機能は無限に作れそうな感じがします。
正直日本の一眼カメラの分野はAppleのような「使う側のライフスタイルを変える」ような研究が足りてなく、細かい操作や機能の拡充ばっかりになっています。マルチカラーストロボなんて思いつけばすぐに出来そうなものなのに。未だにカラーフィルタで調整させてる。

だからこそ、私は思います。
FUJIFILMメーカーのXシリーズの2桁型番は、今のカメラを得意とする趣味の人向けの機能追加だけではなく、徹底的に一眼を触らない人に向けた「iPhoneで出来ること+αができてきれいな写真がレンズを取り換えると手に入る」カメラであって欲しいです。
下記のように型番を整理してみてはどうでしょうか。

  • XのA型番: 初心者向けっていう発想をやめ、PSAMの良くある操作モードを搭載する徹底的にローコストのXレンズを使えるシステム
    いっそのことはAは廃止してMを復活、超小型で超ローコストでいいかも。
  • Eの型番: Proシリーズ小型版。右手だけで完結するProシリーズと同じダイヤル操作の廉価版、
  • ProとX-T1桁はフラッグシップ
最後の頂点に動画特化な本体に手ぶれ補正付きの究極Xがあればいいかと。

いっそのこと、X-T30では本体から棒が出て自撮り棒になってもいいかもしれません(笑)
個人的にはPENTAX Q並みに小さくて自撮り棒搭載の「M」が欲しい・・・。


後はレンズですね・・・。
  • FUJIFILMのレンズは全般的に「寄れない」っていうのがネック
  • 統一感がでないXF16mmや23mmのクラッチは全部要らない
  • XF27mmや18mmのようにR絞り環が無いものはF2シリーズとしてリニューアル
  • XF56mmのようにボケが角ばっているやつは見直し
  • 旅に便利な16mm始まりの超高倍率XC軽量ズーム
  • 鳥さん向けの1/1000秒を実現する超望遠レンズ


iPhoneをカメラとして使っている彼女たちは「大きくも写したいし、広角で全体も撮りたい」んです。
しかもレンズの面倒な取り替えなしに。
でも、コンデジより私カメラ使ってるっていう感じで使えるのが大切です。だからX-A3+XC16-50mmIIの組み合わせみたいなのがそこそこいいんですが、A3はやっぱり「高値」がネックです。


今日の雨の景色は、iPhoneじゃぁ、今んとこ簡単に出ないと思います。
多分(笑)
 
でもこれから複眼のカメラ主流になってくると事情は変わります。ボケすら自在に変わりますし。
超高倍率で「対象を大きく写せて」「みんなと一緒に広角で撮れる」安くて綺麗なカメラが出ないと見向きもされなくなっちゃうんでしょうね。

でも、iPhoneはiPhoneで、一眼カメラはカメラ。うまく住み分けできていって欲しいものです。そのために綺麗に撮れることも大切だけど、やっぱり誰に見せる写真か、これを忘れてしまってはいけないと思うのです。解像感とか四隅の暗さとか、それはその目的次第だと思うのです。
だから、16始まりの超望遠(たとえば200mmくらいまでの)XCのレンズの存在ってのはiPhoneで十分と思っている人たちに向けて一眼のレンズ交換式カメラを持ち歩かせるのにはやっぱり重要だと思います。
ローコストにXC16-200mmを付ける24MPのMタイプがレンズの色が黒で実売5万を切ってくると色んな意味で嬉しいと思うのはカメラオタクだけではないと想いますが、その数値的な根拠はありません(笑)