こんにちわ

水族館だけじゃなくて暑さも本番、海の季節ですよね。

FUJIFILM X-T2 XF27mmF2.8 sspd:1/2400 F6.4 ISO500 Astia COL:+1 WB:Incandescent DR:100% EV:+0.67 / H-Tn:-1 S-Tn:-1 SH:0

X-T10を購入したことからずっと思うのですが、X-T2を含むFUJIFILMのカメラは「青を誇張するのが苦手」だと感じています。
嘘くさいけど澄み切っていて清々しい青空みたいなインディゴより濃い紺みたいなブルーを表現できないというか。
当然そんな色は自然界にないので表現できなくて当たり前なんですけど、時々そういう色が欲しい時があります。

それは、こんな晴れた日の海のシーンなどです。
今回はホワイトバランスでいじって見ましたが、少し嘘くさい感じが強くなってしまいました。

1XT2P0527-CHG

例えば、PCで補正をかけるとこんな感じで、海の色がもう少し青濃く、それでいてコンクリの色は普通のまま、そういう感じです。

この景色は、本当はこんなイメージにしたかったわけですが、そうはなりませんでした。

2size

横に比較するとよく分かります。
左がホワイトバランスの調整で「青だけ」をイメージに近づけたもの。
右は写真加工ソフトで本来欲しかった色に近づけたものです。ちょっとざっくりやったので少し色が濃い感じなのですが、まぁ、細かいことに時間を使うのも嫌なのでこの辺で手を打っています。
砂浜の色と海の色、海の色と空の色、コンクリの色と砂浜の色、水しぶきの白さと波の白色さ、下地になる砂があるかないか、その辺のバランスが全部綺麗に出て欲しいのですが、まぁ、得てしてカメラ単体だけでは全部バッチリな色にならないのが「普通」。

特にホワイトバランスだけでの調整では全体的に「曇って」しまうんですよね・・・。
この辺が、JPEG撮って出しで、1メーカーにこだわっている場合のデメリットです。

まぁ、かといって、普通のお散歩に違うメーカーのカメラをそれぞれ肩に下げていくのはバカ。
プロならいざ知らず、家族と遊びに出かけていてそれはありえない光景です。

だから、まぁ、その辺はしゃあないんでしょう。割り切りも必要です。
しかし、砂浜の色といい、空の色といい、その時の忠実な記憶色であることには変わりはなく、意図通りの色にならなかっただけで、写真として嘘くさい色を前面に出すよりは真っ当な色の出方だと思います。

番人ウケする色ですよね。



FUJIFILM X-T2 XF27mmF2.8 sspd:1/3000 F6.4 ISO500 Astia COL:+1 AWB DR:100% EV:+1.33 / H-Tn:-1 S-Tn:-1 SH:0

海の中をゆらゆらと揺れる「翆」のような色もちゃんと表現してくれていて、これはこれでいいんじゃないかと思います。

FUJIFILM X-T2 XF27mmF2.8 sspd:1/450 F14 ISO500 Astia COL:+1 AWB DR:100% / H-Tn:-1 S-Tn:-1 SH:0

無理に翆さを出すと、こんなホワイトバランスの設定になってしまうわけで、やりすぎは良くないからです。

FUJIFILM X-T2 XF27mmF2.8 sspd:1/120 F14 ISO500 Velvia COL:+1 WB:Custom2 DR:100% EV:+1.33 / H-Tn:-1 S-Tn:-1 SH:+2

砂の表現が綺麗だな、と感じた時には、モノクロを使えばいいわけですもんね。

FUJIFILM X-T2 XF27mmF2.8 sspd:1/210 F14 ISO500 COL:Acros Green Filter WB:Kelvin EV:+0.67 / H-Tn:+2 S-Tn:+1 SH:+2

まぁ、グリーンフィルターを通しちゃうので、単なるモノクロとは違っちゃうかと思います。
でも、この自由さがいいんだと思います。

青が出ないのは仕方ないし、そもそも普通じゃない色を求めるならPCで触るしかないですしね。

FUJIFILM X-T2 XF27mmF2.8 sspd:1/600 F6.4 ISO500 Astia COL:+1 AWB DR:100% EV:+1.33 / H-Tn:-1 S-Tn:-1 SH:0

好きなトーンカーブや彩度調整のセットをオリジナルで1つ作れたら、もう少し楽しくなるかなぁ〜、と思ってしまうのは、多分、PENTAX Qからステップアップしたせいでしょうね。

JPEGオンリーなのに、色遊びしたい、そんな欲求がたまに出てきます。

でも、まぁ、個人的には、この「ASITA COL+1/H-Tn:-1/S-Tn:-1 SH0」のバランスが結構好きです。
少し明るめに撮っても粘ってくれる感じがして、スカっとするというか。

FUJIFILM X-T2 XF27mmF2.8 sspd:1/140 F6.4 ISO500 Astia COL:+1 AWB DR:200% EV:+1.33 / H-Tn:-1 S-Tn:-1 SH:0

 
イソギンチャクっぽいのをフォーカスしたかったけど、周りのワカメっぽい海藻の方が目立っちゃいました。
27mmという特性もあってか、こういうのは狙いにくいです。

XF27mmは軽いしそこそこキレもいいので楽しいのですが、如何せん自由度がないのと「絞り遊び」が楽しくないのがデメリット。
画角的には楽しいんだけどなぁ、このあたり。

ズームで調整できちゃう画角だから、リニューアルは難しいかな。

軽くて使いやすいんだけど、使って楽しくないのが欠点。
レンズって難しいね。