こんにちわ

この時期になると、撮りたくなる対象、綺麗な華があります。
それは、「蓮」。

何とも言えない綺麗さがありますよね。 

そこで、今年はX-T2を手にして確立した、私なりの陰の濃いベルビア、『劇画ベルビア』を中心に撮ってみました。

FUJIFILM X-T2 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR + 2x sspd:1/105 F11 ISO500 劇画ベルビア AWB DR:100%

XF100-400mmの圧縮効果も相まって、合成で色を重ねた、というよりアニメのセル画みたいに浮き出てくれました。面白い(笑)

撮って出しでこんな絵が出るなんて、正直楽しい。後工程を目の前のファインダーで実現できるからFUJIFILMのXシリーズは楽しくてたまらないです。

FUJIFILM X-T2 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR + 2x sspd:1/450 F9.4 ISO800 普通のVelvia COL:+1 AWB DR:100% EV:-0.67 / H-Tn:-1 S-Tn:-1 SH:+2

普通に少し暗めに撮るだけでも、やっぱり素敵ですよ、この華。

花びらが落ちた後も情緒があるし、仏様がテーマにしたがるのも解ります。

FUJIFILM X-T2 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR + 2x sspd:1/500 F11 ISO800 ProNega.Std COL:+1 AWB EV:-0.67 / H-Tn:+1 S-Tn:+1 SH:0

少し曇らせて撮ってみました。
後ろの落ちかけている白い色との対比も出て、いい絵になったかな?

ProNegaは地味にいい色出してくれますよね。
ベルビアと対比しながら撮ると、結構面白い。

ツボミの段階では色は濃く、落ちかけると白くなり、残された部分は緑から茶色、そして、池に落ちて黒へ。

 
FUJIFILM X-T2 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR + 2x sspd:1/500 F11 ISO4000 ProNega.Std COL:+1 AWB EV:+0.67 / H-Tn:+1 S-Tn:+1 SH:0

いろんな色でお出迎えしてくれる華です、ハスって。

だから、早い時期に行っても、朝行っても(朝は華が開いている)、夕方行っても(夕方は華が閉じていてツボミ)、時期遅れで行っても(落ちて黒くなっているものと鮮やかなものが混在)、長く楽しめます。


FUJIFILM X-T2 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR + 2x sspd:1/500 F10.8 ISO1600 劇画ベルビア DR:100% EV:-0.67

ただし、間近に寄って綺麗に撮れる状態の対象が、割と少ない。
人の目や手に触れられる場所に咲くものは、やっぱり寿命が短いのか、誰かがいたずらするのか、どうしても汚れてたり「いびつ」な形に花びらが落ちてたり。

だからなのか、実は、蓮の花を撮るときに必須なのが望遠レンズです。100mm以上がが欠かせません。

FUJIFILM X-T2 XF100-400mmF4.5-5.6R_LM_OIS_WR + 2x sspd:1/500 F11 ISO2500 普通のVelvia COL:+1 AWB DR:100% EV:-0.67 / H-Tn:-1 S-Tn:-1 SH:+2

劇画ベルビアで撮ると浮いているような不思議な絵になったりするし、普通のベルビアで撮ると濃いピンクの色が浮き出てきて緑の背景の中でイキイキしてくれる、そんな面白いカメラが捉える今年の華です。

蓮って花びらの線も造形美として活きてくるので、シャープさを出したくなるのもあります。
去年はX-T10でしたが、今年はピクセル数の増えたX-T2で撮ることで、また違ったイメージになったのかな、って思います。

う〜ん、このカメラで撮ると楽しいし、撮って出しが素敵なので楽でいい。
後から色なんていじるとキリがないので時間が勿体無い。
だからバンバンと撮って、お気に入りだけを残して捨てるスタイルの私の使い方にこのカメラはとってもマッチしています。

そして更に、その撮るときのダイヤル操作が楽しい。露出・絞り・そして絵の出し方の調整。
風で揺れるときには、スピードやISOを調整。この半マニュアル的な使い方に独立ダイヤルがとてもつかいやすいし、操っている感が楽しい。
よくある○○モードに切り替えて、同じダイヤルをクルクル、っていうのではなく、これをするにはこのダイヤル、これはこのダイヤル、って分かれていてそれが直感的に使えるのがとてもいい。

この楽しい操作感を味わえて絞りのリングがレンズの根元にあるデジタルカメラの機体はFUJIFILMのXシリーズカメラだけ。
これが他のカメラにはない「一番の醍醐味」で、すごさのような気がします。
使うときはロックを全解除。持ち歩くときやスピード/ISOを変えたくないときにはロック。

いい感じです。
欲を言えばもう少し軽くなると嬉しいかな。

X-T10+XC50-230mmくらいの軽さで、今のX-T2+XF100-400mmを実現してくれるのが理想です(苦笑)