こんにちわ

世界遺産であります、富岡製糸場にきております。
本日は、工場だけではなく、その前進である「糸繰り」の体験現場も交えてお話を。

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蚕が吐いた糸、それをほどいてより寄せて、糸にする。糸になったものを使って服を作る。それがシルクの製品として美しい輝きを持つドレスなどになっていく。

言葉で知ってはいても、実際に糸を寄る現場はみたことがないと思います。
蚕の「繭」をみたことはあったとしても、それを「どうやって解くのか」解かれた糸はどうやって巻き取られているのか。
それを目の当たりで見ることは、今の日本では難しいのではないかと思います。

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この富岡製糸場では、その機械化する前の「繭から糸を取り出すまでの工程」の一部を自分で体験することができます。

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「かいこ(蚕)」が成長の過程で自らを糸で包んだその時を狙って、摘み取り、乾燥させて(この過程で蚕は死んでしまいます)、その繭の糸だけを取り出す、という割と残酷な工程でシルクが生まれます。

その繭の「最初の」糸の端っこを見付け出し、取り出す、この行為を「糸口を探す」と呼びます。
よくキッカケの話に出てくる「糸口」っていうのはこれが語源らしいです。

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最初に刷毛のようなもので繭が吐いた土台ごと糸を絡ませて引っ張り出し、お湯に浸けながら糸を引き代し手繰り寄せていきます。
機械のない頃は、右手でお湯をくるくるっと回し、左手で糸を巻く、という操作をしてシルクの糸を取り出したそうです。
その工程を体験できるわけです。これって結構面白い。みているだけでも面白いです。

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そんな大変な作業を機械化したわけで、そりゃあ、もう凄いことだったようです。
そんな工場を仕切っていたブリュナさん。いなくなった後はその住処が裁縫教室になり、こんな感じで現存しております。

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工場ですから、電気が走っております。
電柱が「木」ですよ。いまにも割れそう(笑)

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世界遺産のマークも立派です。

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当時稼働していた煙突もしっかり現存しております。
毎年2〜3億かけて維持していたKatakuraさんは、凄い人ですよね。

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繭の保管場所、倉庫です。
当時使っていた乾燥機は性能が悪かったらしく、2階で保管し、風通しをよくして保っていたそうです。
だからか、窓がたくさん。

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外から見たら、こんな感じになるわけです。
この窓がたくさんある意味が、繭を乾燥させるためのものだった訳。

うん、大人の社会科見学って感じで、割と面白かったです。
ここはガイドが無料のスマフォでもされていますが、人のガイドの方がより詳しく教えてくれるらしいですよ。たまには有料のガイドもいいかも知れません。

やっぱり、小旅行は楽しい。

ちなみに、X-E3のファームウェアのアップデートが出ました。この時は対応していなかったXC-15-45mmへの対応もされています。