こんにちわ
本日は久しぶりに三脚を購入しましたので、その辺のお話です。
購入したのは Manfrotto MHXPRO-3WG という雲台に、 MT055CXPRO3という脚で、それぞれ単品をバラで購入しました。
三脚選びは、たぶん下記の手順で選定していくのかな?って考えています。
【1.用途】
- 鳥orスポーツ系を撮る
- 星空を撮る
- 自分や人の集合写真
- 室内撮影
- 商品や小物撮り
- 渓流や大自然を撮る
【2.載せるもの】ボディは700g以下前提として~
- 望遠で手持ちが厳しい重さのレンズ
- 35mm換算で20mm以下になる超広角レンズ
- 一般的な1kg前後のズームレンズ
- マクロレンズ
【3.レリーズ補佐】
- レリーズケーブルを伴うか
- 赤道儀を伴うか
- 拡大用のモニタをサブで伴うか
- マクロ撮影用にスライダーレールを伴うか
これらを考慮し、最適な組み合わせを検討していくのが一般的ですかね。
これらの組み合わせにオールマイティに適応できる最適な三脚や雲台を選びなさい、と言われたら、
「ごめんなさい、選べません」
という答えになるのではないでしょうか。
私が思うに三脚は大きく3つの系統に分かれるのではないかと思います。
- 微調整がしやすい、載せるものが重くても軽くても揺れずに安定させて長時間露光したい(シャッタースピード遅く微動だにさせたくない)
- ある程度重いレンズ環境で、鳥や車を素早く追いたい(シャッタースピード速く、しかもカメラをぶん廻す)
- 手軽に持ち出せてササっとセッティングできればいい(携帯性を一番重視)
そこで、現在市場にあるもので色々な模索をしてみると、以下の注意するポイントが見えてきます。
<脚>
- ジッツォが一番良く、長く安心して使えるが、むちゃくちゃ高価
- アルミとカーボンがありカーボンは高い分500~1kg程度軽くなる
- 重さを調整するアクセサリ(ウエイト・三角エプロン)があるので軽すぎる時はいくらでも調整できる
- 脚を伸ばすときにレバーでロック解除するタイプとねじ回しで締め付けを解除するタイプの2つがある
- 石突を交換できるものとそうでないものがある
- 安いものやつや古いものは音がキシキシと鳴る
- 足が細いものは上に重いものを載せた時にグラグラ揺れやすい
- 軽ければ軽いほど携帯性は良くなるが、その分風で揺れやすく重いレンズを載せた時には倒れやすい
<雲台>
- 雲台を受ける側にハーフボール系とフラットの系統がある
- ギア調整機能を持つ雲台はわずかな傾きを簡単に調整できる
- 3WAYが主流であるが、1つ1つの締め具合の「妙」を確認しないと、直ぐ緩むものがあったり締め付けるのに大変きつくしなければならないものがある
- ビデオ雲台/ボール雲台は360度自由で素早い動きを実現でき、1本で上下左右の向きを変えられるものが多い
- ビデオ雲台にはカウンターバランスという重いものをガっと動かしてもピタリと止まれる機能を持つタイプがある
- クイックリリースは便利な反面、形がメーカーによって違う。
- クイックリリースはアルカスイス互換は大きなサイズと小さなサイズの2つパターンでサイズが揃う
#ちなみにこの雲台のクイックリリース用プレートはストラップの穴として検討するのにもいい感じの穴がありません。これはダメです。ピークデザインのアンカーをセットできませぬ。別途探さなければいけません。
・・・ここで結論を再認識しておきたい・・・
『オールマイティに使える最適な三脚など、
世の中にはない』
だから自分自身で使いたいシーンに合わせてベストを探るより他ないのです。
でも、三脚ってちゃんと考え出すと、結構高値なんですよね。
量販店で三脚を見ていると、多くの人は軽量で丈夫そうなものを選んでいます。
そりゃぁ、そういうのが使いやすい。
でも、その三脚、雲台を別にできますか。
上に望遠レンズをつけたと仮定して、それを左右に振っても倒れそうになりませんか。
細かい角度調整を必要とするなら「ギア」雲台が使いやすいです。
鳥を追いかけたりスポーツ系の撮影なら「油圧式でカウンターバランスが取れる」雲台が使いやすいです。
この2つの雲台はコンパクトではありませんので、小さく携行しやすいかというと違います。
重い2kgクラスのレンズを取り付けて振り回すとなるとコンパクトな系統は不安でたまらないんですよね。
だから難しいんです。
そう考えて行くと、きっと用途に合わせて最低3つはいるんじゃないかな、三脚って。
携帯便利な簡単撮影用、星や風景用、鳥さんや動きものをガンガン追いかける用。
・・・と、いうことで、今回悩んだ末に手にしたのは、下記の組み合わせでした。
脚:MT055CXPRO3の購入
雲台:Manfrotto MHXPRO-3WG
選んだポイントは、1 脚の太さ頑丈さ、2 レバー式、3 微調整のできる雲台、4 サブでモニタなどをつけられるパイプ穴がある、と言ったところです。
脚の型番、055の部分は脚の太さで型番が変わります。これよりも少し細いのは190。続くCXはカーボンを意味します。最後の3は3段のスライド式である意味です。
だから、この三脚は「055シリーズの3段スライド式カーボン」となります。
スペック的には29mmの太さ、自重2kg、耐荷重9kg、全伸高170cm。他、クイックレバー式でスライド解除、LEDやモニタなどを取り付ける穴も付いています。α7RiiiにSIGMA150-600mm、照準器に拡大用のサブモニタをアームで取り付けても対荷重に余裕があります。
055の太い脚は安心感があります。
雲台はギア雲台。材質が少し安い素材の材質なため、微妙にたわむ感じがしますが、ギア雲台であるのに握って素早く動かせる機構が付いているため割と便利。
ただし指を挟む傾向がありますので一長一短です。
まぁ、今回は予算的にも欲しい機能的にもこの辺かな、と思いました。本当はもう少し新モデルとか出るの待ってみたかったのが本音です。
雲台と脚のジョイントについては、同じメーカー同士ですので、簡単接続。
余計なサイズ変換ネジは必要ありません。
今回、この組み合わせでの主な用途は、静止している小鳥、星撮り、渓流系、急な向きを変えるかもしれない望遠スポーツ系などを想定しています。
正直、カワセミなんかの小鳥を撮るのならばギア雲台よりもカウンターバランスのあるビデオ雲台が良いと思っていますが、それはそれで、また買うことになると思います。
用途が違えば雲台も変えるべきですし。
脚をマンフロットの190シリーズではなく055シリーズの太いものにしたのは安定感重視のため。
カメラ(0.6kg)+雲台(0.7kg)+150-600mm(2.2kg)で4kg、これに拡大用のモニタや照準器、赤道儀が載った時に過重最大7kgは190でも余裕があるのですが、脚の細さが大きくレンズを振る時に不安だな、って思ったところ。
今後さらに重いレンズを載せても大丈夫、という将来のことも考えての選択です。
この三脚は、センターポールをこんな風にして低い姿勢での撮影を可能としますが、どこまで使うかは未知数です。
まぁ、目的に合わせた雲台と脚が決まれば、あと確認するのは今回のように、上に乗せるカメラや雲台、その他の検討物(赤道儀等)の想定から対荷重計算をして問題ないかを確かめておくのも重要です。
今回の場合には、耐荷重9kgですが、190シリーズの耐荷重は7kgですので、赤道儀を載せたとしても、今の所190シリーズであってもセーフです。
ただし、今までの三脚は中古で買ったやつでして、しょぼくて、しかもキシキシと音が鳴っていて、小鳥撮影の時に申し訳なかったんですよね。
そして、実はもう一本のSONYのビデオ三脚もあったのですが、こちらは足を固定するのがネジタイプの絞り式のため、時々そのネジの絞りの締めが弱くて「かっくん」と落ちてきてたりして、レンズの向きを変えるのに怖かったんです。
そういうのもあって、風があっても上に重いレンズつけても「がっしりして安定する」三脚が欲しかったので、055シリーズの三段にしたわけです。
四段にしなかったのは安定感を重視し、かつ素早く設置できるためです。
あ~、っと、長くなってしまいました。
この後はまた実際に何度か使って、その使用感を載せる時にでも書きたいと思います。
が、一言いうと、これがマイベストだとは思っていません。
今の自分の行動範囲では、最適解の1つなのかな、って思う感じです。
今後、おそらくビデオ雲台も必要になるんだろう、と思いながら、でも望遠レンズを固定してがっしり構えられる三脚が欲しかったので、先ずはコレから、かなと。
三脚に三角のウエイトエプロンをつけて重さを増やすことで軽い190シリーズでもいけるような気もしますので、次のもう1本はそれになるかもしれません。
それから、実際に色々と実物を見て触って試してからの今回のチョイスでしたが、その時に感じたのは、beFreeシリーズは、ちょっと不安でした。
私の今の目的には合わないな、と触って10秒しないうちに感じて真っ先にスルー。
上から抑えた時もぐらっときやすかったです。2kg超える望遠レンズを付けて、その上に雲台を別でつけてグルングルンするにはとても向かない感じがしました。
アレはフルサイズに望遠レンズつけて使うのには向いてないス。
今回の055カーボンにギア雲台の組み合わせはそれなりに値段もしますから、皆にオススメとも言いがたいですが、この太い脚はしっかりしていて安心感があります。
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