こんにちわ

X-T4_登場

ついにX-T4が登場してしまいましたね。
しかも、わたしの予測とは裏腹に、4の型番が採用され登場してしまいました。

てっきり「4」を飛ばして「5」にするもんだと思っておりましたが、読みが甘かったです。

さて、まずは雑感の前に、X-T1からの比較をざっくり表にしてみました。

これをみて、なるほど、X-Tの一桁のカメラはこういう歩みだったんだな、っていうのがみて取れます。

X-T2で連写に芽生え、X-T3で卒なき完成度を得たのちに、T4で本体内蔵の手振れ補正(IBIS)とバリアングル液晶、バッテリーの強化というコア部分を一気に惜しみなく投入、そんな感じの完成度に仕上がった、この機種です。

X-T4_新型バッテリー

特筆は、ようやく導入さやたロングバッテリーと、本体側に内蔵される手ぶれ補正機能。

また、UI面の検討も若干行われており、動画と静止画の切り替えの際のQメニュー切り替えや専用ダイヤルを設けるなど、より動画を積極的に撮りたくなるような工夫がされております。

X-T4_動画切替ダイヤル

X-Pro3が静止画(スチル)に特化した懐古主義にした反面、X-T4では最新技術の塊でスペックマニアがニヤニヤするような仕様に仕上がっている、とでも言いますか。

APS-C以下の機種で文句なしのナンバーワンを手に入れそうな内容です。
バッテリーがアップされた事で、ずっとフォーカスをし続けてるシーンや、ブーストモードを多用している人の安心感は高まったのではないかと想像します。


 過去からの比較 FUJIFILM X-T4 FUJIFILM X-T3 FUJIFILM X-H1 FUJIFILM X-T2 FUJIFILM X-T1
有効画素数 約2610万画素 約2610万画素 2430万画素 2430万画素 1630万画素
撮像素子 23.6mm×15.6mm
(APS-Cサイズ)
X-Trans CMOS 4 Trans CMOS 4 Trans CMOS III Trans CMOS III X-Trans CMOS II
低輝度性能 コントラスト:-3.0EV
位相差:-6.0EV
-3.0EV -3.0EV -3.0EV -3.0EV
フラッシュ同調速度 1/250秒以下 1/250秒以下 1/250秒以下 1/250秒以下 1/250秒以下
センサークリーニング 圧電素子による超音波方式 圧電素子による超音波方式 圧電素子による超音波方式 圧電素子による超音波方式 圧電素子による超音波方式
記録メディアう SDHC、SDXCメモリーカード(UHS-II 対応、512GB、ビデオスピードクラスV90対応 SDHC、SDXCメモリーカード(UHS-II 対応、512GB、ビデオスピードクラスV90対応 SDHC、SDXCメモリーカード(UHS-II 対応) SDHC、SDXCメモリーカード(UHS-II 対応) SDHC、SDXCメモリーカード(UHS-II 対応)
レンズマウント
FUJIFILM 
Xマウント
FUJIFILM 
Xマウント
FUJIFILM 
Xマウント
FUJIFILM 
Xマウント
FUJIFILM 
Xマウント
撮影感度
(ISO)
標準出力感度 AUTO12800まで、
ISO160~12800
AUTO12800まで、
ISO160~12800
AUTO12800まで、
ISO200~12800
AUTO12800まで、
ISO200~12800
AUTO6400まで、
ISO200~6400
拡張モード ISO80/100/125/25600/51200 ISO80/100/125/25600/51200 ISO100/25600/51200 ISO100/25600/51200 ISO100/25600/51200
シャッタースピード
(メカS/Mモード)
15分〜1/8000秒 15分〜1/8000秒 15分〜1/8000秒 15分〜1/8000秒 30秒〜1/4000秒
手振れ補正
5軸・6.5段
+電子補正あり
- 5軸・5.5段 - -
連写 《1.25 クロップ時》
約30コマ/秒(電子・連続60枚)
約20コマ/秒(電子・連続114枚)
約10コマ/秒(電子・連続500枚)
ESプリ撮影: 約30コマ/秒(連続・半押し中最大20枚、全押し後最大20枚、合計最大40枚)
ESプリ撮影: 約20コマ/秒(連続・半押し中最大20枚、全押し後最大37枚、合計最大57枚)
ESプリ撮影: 約10コマ/秒(連続/半押し中最大10枚、全押し後最大300枚、合計最大310枚)

《クロップせず》
約20コマ/秒(電子・連続79枚)
約15コマ/秒(メカ・連続110枚)
約10コマ/秒(メカ・連続164枚)
約8コマ/秒(メカ・連続200枚)
約30コマ/秒(電子、1.25 クロップ、連続60枚)
約11コマ/秒(メカ、連続145枚)
ESプリ撮影: 約30コマ/秒(電子、連続・半押し中最大20枚、全押し後最大20枚、合計最大40枚)
約14コマ/秒(電子、連続40枚)
約11コマ/秒(メカ、連続70枚)
14コマ/秒(電子)
8コマ/秒(メカ)
11コマ/秒(VBP装着)
14コマ/秒(電子)
8コマ/秒(メカ)
11コマ/秒(VBP装着)
インターバルタイマー撮影 あり(撮影間隔、 撮影回数、 開始時刻設定) あり(撮影間隔、 撮影回数、 開始時刻設定) あり(撮影間隔、 撮影回数、 開始時刻設定) あり(撮影間隔、 撮影回数、 開始時刻設定) -
ファインダー 電子ビューファインダー
有機EL0.5型 約369万ドット
アイポイント約23mm
ファインダー倍率:0.75倍
電子ビューファインダー
有機EL0.5型 約369万ドット
アイポイント約23mm
ファインダー倍率:0.75倍
電子ビューファインダー
有機EL0.5型 約369万ドット
アイポイント約23mm
ファインダー倍率:0.75倍
電子ビューファインダー
有機EL0.5型 約236万ドット
アイポイント約23mm
ファインダー倍率:0.77倍
電子ビューファインダー
有機EL0.5型 約236万ドット
アイポイント約23mm
ファインダー倍率:0.77倍
液晶モニター 3.0型 3:2
バリアングル
タッチパネル
TFT
約162万ドット
3.0型 3:2
3方向チルト式タッチパネルTFT
約104万ドット
3.0型 3:2
3方向チルト式タッチパネルTFT
約104万ドット
3.0型 3:2
3方向チルト式TFT
約104万ドット
3.0型 3:2
チルト式TFT
約104万ドット
動画性能 DCI4K
4096×2160〜59.94p/ 400Mbps
最大約20分
29.97p
最大約30分

4K
3840×2160〜 59.94p/400Mbps
最大約20分
29.97p/
最大約30分

Full HD
2048×1080〜 59.94p/200Mbps
最大約30分

Full HD
1920×1080〜 59.94p/
200Mbps
最大約30分

Full HD1920×1080
ハイスピード
24P/
200Mbps
最大約3分
120p/
200Mbps
最大約6分








4K 3840×2160 〜29.97P
最大 約10分




Full HD 1920×1080 60p/30p  連続最大 約14分










HD 1280×720 60p/30p  連続最大 約27分
4K
4096×2160〜24p/ 200Mbps
最大約15分




4K
3840×2160〜 29.97p/100Mbps
最大約15分



Full HD
2048×1080〜 24p/
100Mbps
最大約20分

Full HD
1920×1080〜 59.94p/
100Mbps
最大約20分

Full HD1920×1080
ハイスピード



120P/
200Mbps
最大約6分








4K 3840×2160 〜29.97P
最大 約10分




Full HD 1920×1080 〜59.94P
最大 約15分










HD 1280×720 〜59.94P
最大 約30分HTMLタグ編集
















Full HD 1920×1080 〜60p
最大 約14分










HD 1280×720 〜59.94P
最大 約27分
フィルムシミュレーション
モード
18モード
+ACROS系
+ETERNA/シネマ
+ETERNAブリーチバイパス
+クラシックネガ
+モノクロームカラー
16モード
+ACROS系
+ETERNA/シネマ
16モード
+ACROS系
+ETERNA/シネマ
15モード
+クラシッククローム
+ACROS、ACROS+Yeフィルター、ACROS+Rフィルター、
+ACROS+Gフィルター
11モード
・PROVIA、
・Velvia、
・ASTIA、
・クラシッククローム、
・PRO Neg.Hi、
・PRO Neg.Std、
・モノクロ、
・モノクロ+Yeフィルター、
・モノクロ+Rフィルター、
・モノクロ+Gフィルター、
・セピア
明瞭度 ±5段階 - - - -
HDR合成 AUTO、200%、400%、800%、800% + - - - -
グレイン・エフェクト 強度:強、弱、OFF 粒度:大、小 強、弱、OFF 強、弱、OFF 強、弱、OFF -
カラークローム・エフェクト 強、弱、OFF 強、弱、OFF - - -
カラークローム・ブルー 強、弱、OFF - - - -
ワイヤレス転送部 準拠規格 IEEE802.11b/g/n(無線LAN 標準プロトコル) IEEE802.11b/g/n(無線LAN 標準プロトコル) IEEE802.11b/g/n(無線LAN 標準プロトコル) IEEE802.11b/g/n(無線LAN 標準プロトコル) -
Bluetooth® 準拠規格 Bluetooth Ver. 4.2 Bluetooth Ver. 4.2 - - -
撮影枚数目安
(ノーマルモード
 XF35mmF1.4 R使用時)
約500枚 約390枚 約310枚 約340枚 約350枚
本体外形寸法
幅mm×高×奥行
/奥行き最薄部
134.6×92.8
63.8
/37.9mm
132.5×92.8
×58.8
/35.4mm
139.8×97.3
×85.5
/39.5mm
132.5×91.8
×49.2
/35.4mm
129.0×89.8 ×46.7
/33.4mm
質量(バッテリー、SD含む) 約607g 約539g 約673g 約507g 約440g
端子 USB Type-C(USB3.2 Gen1x1)
HDMIマイクロ端子

ø3.5mmステレオミニジャック(マイク用)、




φ2.5mmリモートレリーズ端子
シンクロターナル
USB Type-C(USB3.1 Gen1x1)
HDMIマイクロ端子

ø3.5mmステレオミニジャック(マイク用)、ø3.5mmステレオミニジャック(ヘッドホン用)、
φ2.5mmリモートレリーズ端子、
シンクロターナル
マイクロUSB3.0


HDMIマイクロ端子

ø3.5mmステレオミニジャック(マイク用)、




φ2.5mmリモートレリーズ端子
シンクロターナル
マイクロUSB3.0


HDMIマイクロ端子

ø3.5mmステレオミニジャック(マイク用)、




φ2.5mmリモートレリーズ端子
シンクロターナル
USB2.0(High-Speed)マイクロUSB端子
HDMI出力 :HDMI ミニ端子(Type C)







:Φ2.5mmステレオミニジャック(マイク/リモートレリーズ用)
動作環境 10℃~+40℃ 湿度 10%~80%(結露しないこと) 10℃~+40℃ 湿度 10%~80%(結露しないこと) 10℃~+40℃ 湿度 10%~80%(結露しないこと) 10℃~+40℃ 湿度 10%~80%(結露しないこと)  
起動時間 約0.39秒 約0.3秒 約0.4秒 約0.3秒 約0.5秒
付属バッテリー NP-W235+
ACアダプター AC-5VJ
NP-W126S+
充電器 BC-W126S
NP-W126S+
充電器 BC-W126
NP-W126S+
充電器 BC-W126
NP-W126+
充電器 BC-W126
付属品

ヘッドホン用アダプター
ストラップ
クリップオンフラッシュ EF-X8、
ストラップ
クリップオンフラッシュ EF-X8、
ストラップ
クリップオンフラッシュ EF-X8、
ストラップ
クリップオンフラッシュ EF-X8、
ストラップ


という感じになっております。

特に動画性能はX-H1なんて「おもちゃ」レベル扱いになってしまうほど、真剣に作られた感じがしています。まぁ、それでもプロから見れば一部不足するものはあるかもしれませんが・・・。

バッテリーを改善をし、手振れ補正機能を搭載しつつも、X-H1より小さく、重さも600g程度に納めた技術はすごいな、と思っております。

が、正直いうと、「APS-Cの軽さのメリット・機動力のメリット」って、なに?という疑問符がついてしまいましたね。

もちろん、この小型化はすごい技術だとは思います。
でも、最近のFUJINIONレンズの重さも含めてそうなのですが、APS-Cも35mmフルサイズも、それほど重さや大きさは変わり用がない、 というイメージがついてしまいそうな気もします。

もちろん、決定的な違いがあります。

フルサイズの「下のクラス」とAPS-Cの「上位クラス」を比較しているのですから、似て当然。
フルサイズの上のクラスになれば値段も重さもかなり違います。

フルサイズの下とAPS-Cの上位だと、レンズなどを最初からササっとよく使うのを揃えて50万円の価格帯になるのに対して、 フルサイズの上クラスで揃えていけば100万円コースになります。
投資額という意味の差はフルとAPS-Cでは、結構大きいです。

そういうところを見ると、APS-Cはアマチュアレベルでカメラを楽しめる、という「言い切り方」をしてもいいのかもしれません。
特にFUJIFILM の、レンズラインナップはそこそこなものが揃っていますが、資金面での底は見えやすいです。

正直、X-Pro3に手を出していなかったら、乗り換えレベル。
これの手振れ補正技術がものすごく良い。
これは今後の機種でも載ってくると思っています。

特に電子補正と一緒に併せて使っている時。
1.29倍のクロップがされてしまう前提ではありますが、物凄い利き方です。

もうこれ、今後は1.29倍のクロップ後の画角を全体のイメージセンサーとして考えた方が良さそうですね。
35MPピクセルのセンサーが出たときに、ようやく今までのX-T3並、つまり、このX-T4は20MPクラスのセンサーで撮影していくことになるってことですよね?

四隅のケラれも回避できるようになれば、ある意味ちょうど良い記録サイズになるかもしれませんね。
(でもそうするとAPS-Cより小さなセンサーサイズと同じってこと?笑)

まぁ、こういう技術はあっていいと思います。

手振れ補正を導入した代わりに無くなるものがあったほうが今までの理にかなっていると思いますし、今後のAPS-Cのレンズ設計も楽になるかもしれません。

なんというか、今後は、この電子補正込の手振れ補正機能をベースとした、1.29倍クロップ前提にしたレンズがあってもいいんじゃないかって思っています。
四隅を少しばかり気にしなくても良いレンズなら、本来のAPS-Cに向いている軽量レンズを作りやすくなるんじゃないかと思います。そっち方面に期待。27mmクラスのパンケーキ欲しいです。

この電子補正込の手振れ補正機能が、もう少しこなれてきて、バリアングル液晶とともにX-T40やX-E4などに搭載できてくるようになったら、とても面白いですよね。

X-T4_バリアングル液晶

X-T5では5に拘って、500g切りを目指してもらえたら、その時は発売日にダイブ間違いなしとお勧めできるところまで来た感じです。

えぇ、X-Pro3を買う時に、こうなるのは判っていましたので、ひとまず買わないでおこうと思っています。年初に使っちゃいましたからね・・・。

それと、丸の内に見に行って動画とか撮ってかえろうと思ったその日に「休館」になってしまったので、手にとって見ることもできず。
・・・かえって良かったかも。X-T3ですら買わないつもりだったのに触ったら買っちゃいましたしね・・・。
そういえば、X-T3を手放した要因となった「露出補正ダイヤル使いにくい問題」、写真で確認する限り、ほんの僅かな印象ですが、改善された?のかな。位置かダイヤルサイズが違う気がします。


X-T4_Side

でも、まぁ、少し様子見をしましょう。

これだけ素晴らしい機種なら、こぞって皆さん書き込むでしょうしね(笑)

補足として、下記は予め知っておく必要がありますね。
  • 充電器は別売(キャンペーンの購入宣言すれば手に入る)
  • イヤホンジャックは省略されてiPhoneみたいにUSB typeC変換ケーブルが付属している
  • エテルナ・ブリーチバイパスは、ブリーチ(銀を洗浄)をバイパス(省略)することなので、PENTAXでいう「銀のこし」フィルターのこと
 手振れ補正機能が付いたということは、PENTAXのFA77mm Limitedなんかを使っても手振れ補正が若干効くようになる、ということを意味するので、あぁ、これは完全に時代の「ある線」を超えてきた機種だな、とも思います。