こんにちわ

α1の発表インパクトが大きすぎたせいで、FUJIFILM 側の動きを追うのに時間がかかってしまいました。
が、今回はかなり意欲的な発表をしてきました。

Xマウントとして、XF27mmが「遂に」絞りリング搭載になった!上にWRが付いたのと、中望遠の期待度大レンズであるXF70-300mmの登場です。

言わずもがな、XF27mm mk2(WR)は買わざるをえない、お勧めレンズになるでしょう。

XF27mmWR_Mk2


これはレンズの性能抜きにしても手に持つべきレンズだと思っています。

過去にXF27mmを何度も持ち出しました。
この軽さには他のレンズ無い良さがあります(XF27mmの過去の関連記事はこちら)。

35mmも良いのですが、やはり奥行き方向のサイズを抑えられる単焦点のレンズ。
この軽さは撮影の予定がなくてもとりあえず持っていこう、その気を邪魔しないレンズです。
(しかもフジツボフード付きっていうのは嬉しい。最近は見かけなくなってきましたよね、このタイプのフード)

それにXF27mmの最大の欠点である絞りリングがない!っていうのを克服し絞りリング(+フードも)ありなのですから、もうコレは「買い」です。
このレンズ、軽くてそつが無くて良かったのに、唯一、絞りリングが無かったせいで、あぁ、FUJIFILM のカメラ使ってるのにコンデジ使っているような違和感が有る、という状態でしたから!

また、もう一つのXF70-300mmと言うレンズ。

自分的にはCANONの70-300mmである、EF70-300mmF4.0-5.6IIをアダプターで使っているくらい重要な守備範囲。
この守備範囲の利点は、鳥さんだけに特化していない時の持ち歩きの際であっても、鳥さんを追える点です。

XF70-300mm

・・・逆の方がわかりやすかったかな、「さぁ、鳥さん撮るぞ!」と言うときは超望遠で大きいレンズで臨むわけです。だから大きくても重くても諦めがつくのですが、そうで無いときはできるだけ軽くしたいわけなのです。
この70〜300mmと言う守備範囲は「少し遠いけど、まぁギリ普段使いができるポートレート」範囲の広角側の焦点距離120mmあたりと、「遠くにあるエモノを狙える最低のライン」(300mm=APS-Cなので実質450mmクラス)を手にできるという美味しいところを狙える、なかば『便利ズーム』だったりするのです。

コレを持つとカメラ持ち歩きのスタイルがどう変わるか、というと、持ち歩きの負荷が非常に少なくてすみます。
焦点距離30mm前後の単焦点または広角側を有するズームレンズを1〜2本あれば、それだけで大抵の撮影範囲はこと足りる世界になる訳です。お出かけの際には非常にメリット。

広角側をXF27mmするならばポケットに入れられるほど小さいですし、ボケを優先させることを重視とするならばXF35mmF1.4やXF23mm、XF16mmのどれか、という選択肢もあります。
また、とってもすごいレンズなのに軽視されがちな XF50mm も存在的に活きてきます。

ズームレンズで完成させるなら、XF10-24mmかXF16-80mmのどちらか、もしくは双方が有れば、とっかかりのレンズとして文句のない「まず揃えたい」の結論になる訳です。

しかもこのXF70-300mmは、テレコンバーターにも対応しているので2倍のテレコンアダプターを併用することで焦点距離600mm、・・・APS-C扱いですので約1.5倍換算で900mm範囲まで手に入るわけでして、・・・コレはお手軽望遠として楽しくなると思われます。
キャンプなどで鳥さんや景色、一緒にいる人を狙っているふりして後ろのアニマルを撮ることもできます!(笑)し、テレコンつけて、その夜にはお月様も狙えたりするわけです。

前々からFUJIFILM のカメラにはお手軽な便利ズームが無いんだよな、って思ってましたが、このレンズが出たことで全体の守備範囲がようやく完成の域に近づいた感があります。

X-Pro3以降に登場したフイルムシミュレーションである「クラシック・ネガ」のように今までFUJIFILMのカメラを使ったことのない人にも目を向けてもらえるような特徴が認知され始めてきた今でこそ、この範囲のレンズが重要な意味を持ってくると思われます。

なにせFUJIFILM のXマウントカメラ初心者にどんなレンズを薦めればいい?と聞かれて、今までは選択肢が多すぎて難しかった。
でも、このレンズの登場で、「16-80と70-300で、ひとまず安心」と言う簡単な図ができたのは非常の大きななことです。

 * * *

さて、そうなると、カメラ本体の話になってくるわけです。

X-E4の登場と先のX-S10の登場で、直ぐに気がつくのはFUJIFILM は今までにない層をいかにして増やすか?の戦略傾向です。

X-E4

今回のX-E4は、X-E3で定義づけられた「ミニマリズム」を更に推し進めた非常によくできたモデルです。
ダイヤルがシンプルになってきたこと、グリップ部分が更にフラットになって「欲しい人は自分の好みのグリップで調整してね」感が増したのは喜ばしいことだと思います。

ここのところ、X-S10然り、今まであってもエントリー機(X-Aシリーズなど)はたくさん出てきたと思うのですが、まだまだFUJIFILMのXマウントカメラを取り込みたい層への訴求は弱かったと思います。

X-Aシリーズは安さながらも機能豊富。プラスチッキーな外観だけど、値段なり。それを払拭したかったのか、T1000みたいな3桁型番を作ったものの、印象的には今ひとつな感じでした。

ただし、何故かFUJIFILM Xマウントカメラのエントリークラスには、上のクラスには無い先進性が有りました。
今回のX-E4に搭載された前面まで向けられるチルト液晶はX-Aシリーズでは早くから存在していましたし、直近のX-A7には上位機種よりもタッチに最適化されたUIやメニューが存在しています。

しかし、それが「かえって」、上のクラスに目を向けた際の違和感につながっていました。

「あれれ?クラスの良いカメラに買い替えたはずなのに、機能やメニューが退化してる!?」
とか、「使い勝手が全然違う」、に繋がっていたのですが、これを『なんとか』したい、っていうところなのでは、と思われます。

ステップアップしたくても??な中堅機種。
中堅のT2桁機種では他のメーカーとはガラリと変わる「フルマニュアル・ダイヤル操作思考」が見え隠れしてきており、『とっつき難い』、そんな印象がフジの世界にダイブする際には多い印象がありました。

・・・それをS10とE4で払拭したいんだな、そう感じられます。

その意気込みは素晴らしいんですけど・・・個人的には残念です。

確かに手ブレ補正が無いから買えない、とか、最近のは大きく重くなったから嫌、の声にちゃんと応えてくれています。
素晴らしいメーカーだと思います。

それは認識した上で、もう一歩を臨むとすれば・・・「それだけ」では違う気も・・・。
いや、企業としての戦略としてみると、これは間違っていないと思います。

いわゆる今までの日本のやり方という意味での戦略として。

ですが、一方でX-Pro3のように、『俺たち(スポークスパーソン)の思うスタイルに合わせろや』ってな機種を「Pro」と冠してやってる訳でしょ(笑)

新しいユーザー層を取り込むって、とても大切なことだと思うんですけど、古くからのユーザーの、コアな層のモチベーションが維持できなくなりつつあるんじゃないか、そんな感じを受けているのです。

FUJIFILMとしては、その層が「Pro」なんですよね!?
(既存ユーザーの声を反映してくれるという意味で、XF27mmの改訂版は素直に嬉しいのです)

X-E4本体も、間違いなくX-E3/E2の不満だった点である「チルトできない液晶」が出来る液晶を搭載、クラシックネガなどの最新のフイルムシミュレーションも使えるし、人によって好みが違うグリップの高さを「選択式」にしてくれたことはとても歓迎できるアップデートです。

X-Eシリーズが、プロセッサーの末期にやってくると言う、既存ユーザーなら気がついている点が無ければ「買い」なモデルです。

ただ、あくまでも個人的なところですが、X-T30持ってて買い替えたくなるかと言うと、正直に言うとノーです。
ある意味、反対の面で「X-T30を持っていない人にはムッチャお勧めなサブカメラ」です。

何が足りないか。

それはリニューアルしたXF27mmWRのキットがないことでもなく、グリップがのっぺらしたことでもありません。少なくても私にはその辺は些細なことに感じます。

コレはあくまでも私の主観ですが、撮りたいものを撮るの最高峰のカメラとしての「α」を持ってしまった私の今の立場から観る(診る)と、私が FUJIFILM のカメラに求めるのは『割と小さいのに、確かに残るガチャガチャ感』だからです。
  • 小さくて軽いのは嬉しい。
  • シンプルな操作になるのは嬉しい
でも、
  • ボタンを削ぐなら画面のUIを見直すべきかと

X-E4-背面のスッキリ感
UIの改善無くして、リアダイヤルがなくなったのはアカンです。回す、と言うセレクト行為を、タッチFnで代用出来てないでしょ⁉︎

F値をレンズ環(絞りリング)、スピードを個別のダイヤルで独立、ISOも本当は独立ダイヤルが良い、そしてフイルムシミュレーションを選ぶのも「出来れば独立ダイヤルがいい」と思っています。
しかも電源を切っている状態で視認できるように。

だからこそ、X-Pro3のフィルムシミュレーションが電源OFFでも確認できるあのサブ液晶は良いな、と思ってたくらいなのに、ブラックボックスのような雰囲気を醸し出してくるダイヤル操作体系へと向かってしまったのは、チョット私がFUJIFLMに求める方向と違うな、って感じなのです。

X--Pro3_サブ液晶

むしろ、ソニーのオートでなんでもやらせるのとは真逆の、露出ダイヤルすらいらないんじゃ無い?とさえ思えるくらい。
FUJIFILMのXマウントの上位機種では何でもダイヤルで自分で意図を伝えて動かす、が根底にある操作精神だと思っていて、それがとっても好きなわけですよ。

だからフルマニュアルならオートを微調整するためにある露出ダイヤルすらいらないわけでして・・・その場所にISOダイヤルやら、フイルムシミュレーション選択専用ダイヤル作ってくれた方が良っぽど良いわ、って思ってるくらいです。
自分のよく使うカラーセッティングをダイヤルで選べたら嬉しいでしょ?

そんな風に思い続けているところに、新しい本体では、「リヤダイヤル省略」ってきちゃったからね、コリやアカンでしょ、ってな感じ。

多分、コレを使う人はXF27mmも新型の絞りリングがあるから前のダイヤルでセレクト出来るし後ろは被るかもだから、無くてもええやろ⁉︎
的な発想かも知れませんが、現実はXC15-45mmと言う絞りなしレンズでキットとしてるし。

なんか、このX-E4の売り方が、何となくおかしい。
うーん、これから出てくるX-T5が心配になってきた。

αは1の後継に最終的に向かうと思う。
それで撮りたい時に撮れなきゃいけないものを撮れるカメラの究極の姿は完成すると思ってます。
SONYのαシリーズは「細けぇことはカメラにやらせて、微調整だけで最高の写真が撮れるカメラ」の最高峰に位置しているわけで。

かたや新時代のネットワークに繋がった利点を持つカメラはすでにiPhoneで完成してる。

それでも、まだ、FUJIFILM のカメラが欲しい、そう思える、思いたくなるの「何か」。

・・・それを、せっかくX-PRO3で片鱗を見せてくれたのに、X-E4で退化してきたと言うのが本音。
X-E4は、Aシリーズに変わるための整理を行いまいした。だから、
  • 今までとは違い、X-E4はどちらかというと裾野を広げるためのSシリーズと同列の位置付けです、という意味での再定義なら大正解。
  • 既存ユーザーの声を反映するためにチルトつけてアップデートしました、では不正解。

私が思うのはそんな感じです。
そうでなかったら、シャッターダイヤルに「P」を入れた意味がわからない。FUJIFILMのXマウントカメラ(の上位機種)には、Pなんて(私は)必要ないです。
PASMのモードダイヤル体系じゃないから、FUJIFILMのXマウントカメラは面白いわけで・・・。

まぁ、初心者や裾野を広げる意味での戦略は必要不可欠なのがよくわかるけど、私が見たいカメラの方向では無いんだよな、ってのが、今回のX-E4登場ではっきりした感じがします。

う〜ん、やはり、X-T2最高。


買い直そうかな・・・でも今更中古なんて、すぐにガタつきそうで嫌だしな・・・

あの重さ、大きさで、あのガチャガチャ感。
2画面表示も出来るしな。
X-T2にPro3のような電源OFF時でも選択中のフイルムシミュレーションを可視化してくれるサブ液晶がついていて、全部のガチャガチャの結果が電源入れなくても見えていて、かつ500g程度の重さとあのサイズ感であると良いなあと思う。

FUJIFILM のカメラは、写りも良いんだけど、もっと重要なのは、
このカメラのパラメータ要素を全部まわして自分で操作して教えないといけない操作感がたまらないんだよ
みたいなのが、私的には良いんですよね。
撮りたいものや撮らなきゃいけないものを撮るカメラは、もうSONYのαシリーズかAppleのiPhoneの2択で揺るがない。もう、これは越えられない壁。
それを認識しつつ、第3の選択肢として意味あるものにXマウントのカメラを位置付けたい!と思うとき、だったら何が欲しいかと言うと
  • 撮ること自体
  • 撮った後のにある『にま〜』の愉しみ
その2つの行為に酔えるカメラである。そこを声を大にして言いたい。

Youtubeでわざわざ言うまでもない。
第3の選択肢としては、「カメラの嗜みを味わえる」カメラ、そんな本体が欲しいのです。
今回のX-E4は、それではない。私の欲しい方向とは違う。


でも、このX-E4は、X-T30やX-Pro3を持っていなかった人のサブには、素晴らしいカメラ。
そんな良いものが登場したんじゃないかな、って思います。